新しい年を迎えました。
この連載も33回目を迎えることができました。3年間の長きにわたり、ご愛読頂き有難う御座います。しかしながら…毎年のことですが、一年のなんと早いことでしょう。少子高齢化社会のなか、元気で活躍されているご老人を多く見かけるたびに羨ましく思います。私も負けてはいられませんが、あまりにも時代の変化が早くて、付いていけないのが現状です。
最近はweb時代で、パソコンやスマートPhone、iPhoneでツイッターにチャットに、ブログでの情報交換が当たり前。携帯電話を使いこなせないと生きていけないのでは、と思うほどです。応募、投書、閲覧検索など公共機関でも「詳しくはホームページをご覧ください」となっており、そんなことが一人暮らしの年寄りに出来ると思うのかネ、と驚きを感じます。 介護に携わる皆さんもそんなツールを便利にお使いでしょうが、便利になりすぎると、知らず知らずのうちに使われている!?なんてことにもなるのでご注意下さい。
年の初め、堅い話は抜きにして、お仕事の移動中にご利用者さんと話題にできそうな、私の遊び心にお付き合い頂き「シルバー川柳」を何首かお届けしますので、しばし携帯から目を離してお笑い頂ければ幸いです。
お若いと 言われて帽子が 深くなり
頭はだんだん薄くなり、帽子で隠すと童顔に感謝。
探し物 いつも置く場所 そこが先
毎日探し物があるので、1箇所に置くように決めたが、決めた場所を忘れてしまうから大変。
ペンと紙 探している間に 「何だっけ」
忘れないうちに記録しようと思い、ペンと紙を探して準備は万端、ところが記録する内容を忘れる。
中身より 拡大できる 電子本
読みたい本は文字が小さい。それに対して、電子本はネットで即取り寄せが出来て、文字も拡大できる。しかし若者向けの本が主体であり不便である。
「いい湯だ」と 爺ちゃん風呂で 生きかえる
孫とお風呂のなかで「爺ちゃん何歳まで生きるの?だって、いい湯だったって生きかえったよ」
閻魔帳 情報漏れて 余命知り
ハッカーがどんな情報でも取り出す時代である。そのうち、天国の閻魔さまの情報も漏れる可能性あり。
湯かげんと 声かけ安否 数が増え
お風呂の中で倒れると大変であり、妻の愛情か、声をかける回数が多くなった気がする。
我家での 長寿命は LED
電球を取り替えるたびに説明書を読み、次回の交換まで俺は生きていない・・・。
何もない 部屋でつまずき 振り返り
部屋でつまずいて、何につまずいたのかと探すが何もないので、足が上がってないのかとガッカリ。
恋かなと 看護婦みとれて 不整脈
歳を忘れて白衣の天使を見て、男丸出しになり、先生から「ンンー、脈が少し不規則ですネ」と病名決定する。
愛妻と 入れ歯話も 噛み合わず
結婚式では、「恋」あなたと二人~「愛」あなたと二人♪がなんでか、最近何もかも噛み合わず不思議である。
起きてから 寝るまで相手は ネコのタマ
歳と共に相手を選び、厳しく言われる人を避けるようになるが、相手にもまた選ぶ権利があり、結局最終的にだまって従うネコだけになる。
介護して 介護されての 夫婦愛
お互い言い争いをするが、頼りになるのは妻一人。「かあちゃん わたしが先に・・・」
所詮二人一緒には、この世を去ることはないのであるから、出来れば・・・である。まあ言わぬが花ですワ。
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