東日本大震災から2ヶ月が近くなりました。 あの日以来、時間が経過するたびにその被害の大きさが報道され、改めて不幸にして命を奪われた人、被災地で長い間不自由な避難生活をされている皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げます。息子夫婦と孫を同時に失い「私だけが助かって、これで良かったのかな…」と90歳をすでに過ぎたご老人がテレビで問いかけている…、その言葉の中の語り尽くせない思いが痛いほど感じられ、私は胸を打たれました。
今回の震災は、地震、津波、原発、余震、風評被害など、これから時間が経てばたつほど悪い事ばかりでしょうが、確実なのは、徐々にではあるけれど陽は暖かくなり、震災当日の寒さから逃れることが出来るという事です。
また、もう一つ「安全神話」が崩れ、「電力独占」が暴露されました。あれだけ『原子力発電は安全だ、安全だ』と語りつづけ推奨した人達は、一体どこにいってしまったのでしょうか。原発を推進してきたのは政府なのか、電力会社なのか、誰が責任を取るのか、国会の答弁を聞いている被災地の人は、とてもやるせない気持ちでいることでしょう。
私が中途視覚障害者になったときに痛感したことは、見えないことへの恐怖です。 現在毎日報道されている放射能量…。シーベルト、マイクロシーベルト、べクレル、ヨウ素など、これまで聞いたこともない単位や用語に加え、それが見えないという不安が加わりました。これは晴眼者の方も視覚障害者と同じ環境状態になるのですから大変です。都市ガスの気体は見えないし匂いがないので、安全を保つために、現在のような匂いを付けて危険を知らせていると聞いたことがあります。同じく放射能も見えませんし、匂いもありません。これから先、何十年も日本を、世界を、漂うのですから、こんな恐怖はありません。この恐怖を回避するには、一日も早い原子力発電所からの放射能漏れの終結を祈るばかりです。
東北特有の粘り強さで復興の動きが被災地にあり、元気を与えるつもりで出かけたボランティアの方達が逆に元気を頂いて帰って来た、とのお話を聞くたびに、募金と節電でしかお手伝い出来ない私にも、力を頂いており嬉しく思います。昭和20年終戦の焼け野原から数年後には、今の日本に復興させた力で、平成23年東日本大震災も、元号こそ昭和と平成との違いはありますが、必ずや復興出来ることは間違いないと信じております。東北新幹線も東京と仙台が開通されました。5月連休までには青森まで全線開通するとのこと、皆の手と手はつながりつつあります。
復興は日々進んでおり、ボランティアの人達も多くなり、芸能人も自分に出来ることを生かして、現地に出かけ活動されている、そんな皆様方の善意に、改めて一人ではないことを再確認し、私自身が元気を頂いております。90歳を過ぎても助かって、「生きていて良かった」ときっと喜んで頂けることでしょう。先日、若くして亡くなった「キャンディーズ 田中好子さん」こと「スーちゃん」は、あの世で歌のボランティアをしているかもしれません。
被災地の皆様の「微笑がえし」の日が1日でも近いことを切に願いつつ…。
「がんばれ 東北!」
「がんばれ 日本!!」
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