※本コラムは、季刊『へるぱ!』2020年4月号に掲載されたものです。
季刊『へるぱ!』の2020年4月に出る号に載るこの原稿は、2020年2月の半ばに書いている。今は世界中の人々が新型コロナウイルスにおびえている。私にとってもこんなに大きな伝染病は初めて経験する。誰がうつされて誰がうつすかわからない。この季刊誌が出るころには、あたたかな日差しでウイルスが消えていることを私は信じたい。障がい者が新型コロナウイルスに感染したとき、どのようなケアを受けられるのか想像がつかない。「治療できない」と捨てられるかもしれない。訪問介護の訪問先や施設や老人ホームなどで多発してしまうと、社会が機能できなくなってしまうだろう。
大きな混乱が起きないうちに、障がい者の看護ができるかどうか、看護師やヘルパーはテストしておかなければいけない。防護服を着たままでどこまで細かなケアができるのか、実際にやってみないとわからない。私は早急に、防護服を着て看護をするテストの計画を立てるように、札幌市に要望書を書こうと思う。2018年の北海道胆振東部地震のとき、障がい者のための避難所があったが、混乱してはいけないと札幌市は市内に住む障がい者たちに知らせなかった。そのようなことは二度と繰り返してはいけない。
近年、地球温暖化の影響もあってか災害が多くなっており、これからいろいろな伝染病が出てくるに違いない。そのようなときも弱い者が正しい治療を受けられるようなシステムを作っておかなければいけないと、私は強く思っている。このことは人間すべての問題であり、特に高齢者の問題は大きい。医学の力によって長生きできるようになっているが、これから80~90代の人たちが年金だけで生活していけるのだろうか。医学の発達を止め短く生きたほうがいいのではないかと、私は飛躍して考えてしまう。そう思いながらも命を捨てることなく、防護服を着てケアを受ける実験をやってみたいという私の考えは矛盾している。
とにかく今は体の免疫力を上げる納豆・ヨーグルト・キムチ・ニンニクショウガを多く食べるようにしている。免疫力を上げることは大切だ。私の部屋のポインセチアが枯れかかっていた。ヘルパーさんが土をたくさん入れてくださり、水をたくさん含ませると生き返った。(よし、私も!)と真っ赤なポインセチアを見て生きる決心をした。