訪問の仕事に就いてみて
1対1で会話ができるので、その方のためにできることをじっくりと考えることができます。
事業所裏口から見える景色。辺り一面に広がる畑。小高い場所にあります。
―澤江さんが介護職に就いたきっかけは?
友人がヘルパーの資格を取るというので、色々話を聞いていたら、やりがいのありそうな仕事だな、自分もやってみたいと思えたのがきっかけです。お年寄りが好きなのと、子育てが落ち着き、何か仕事をしようと思っていた時期でもあったので。
裏口を出るとそこにはみかんの木が。
―そこで澤江さんも資格を?
はい。わりとすぐに行動に移しました。ハローワークで紹介されたヘルパー講習に応募し、数か月間通って資格を取りました。
事業所正面は広い道路。道路奥が行きどまりなので、車の出入りも少なく静か。
―資格取得後はすぐに働かれたのですか?
講習を受けて介護の大変さも理解できましたし、間が空いてしまうと活かせなくなるんじゃないかと思い、覚えているうちに…とすぐに求人募集を探して。経験者の方に「子供が幼い間は、施設やデイで働くのは難しい。訪問だと他のスタッフにカバーしてもらいやすいから働きやすいよ」というアドバイスをいただいていたので、最初から訪問を選んで、という流れですね。
窓から入る日光が心地よいオフィス内。澤江さんのデスクは奥の窓側。
―実際、働かれてみてどうでしたか?
登録ヘルパーとして訪問で雇われたのですが、事業所内にあったデイの手伝いもしていました。デイではご利用者さんとじっくりコミュニケーションをとるのが難しい一面もあるのですが、訪問は1対1でじっくりと会話することが出来るので、困ったことや体の具合を聞いて、その方のためにできることを考えることが可能です。そういう意味で、訪問の方がいいケアができるんじゃないか、という想いは当初から抱いていました。
所長の宮本さん。元はSEだったという異色の経歴の持ち主。
―デイ以外にも他に色々とある事業所だったのですか?
居宅、訪看、先生も往診にくる事業所だったので、何かあった時の対応はさすがでした。熱中症で倒れたご利用者さんがいた時は、ケアマネがサ責に連絡して、訪看が飛んで来て状況確認。ご自宅でケアできないと判断すれば、診療所に運んで点滴…と連携は見事でしたね。そのような事業所だったので、私も安心して働くことができたんだと思います。
青空と同じ色のブルーがロゴカラー。空によく映える!
―そこではどれぐらい働かれていたのですか?
2人目の子どもを産んだ時に一度辞めたのですが、また戻って、と計9年ぐらいいました。今思うと色々わがまま言わせてもらったなあと(苦笑)。
ロゴのブルーで統一されたグッズ。制服以外にエプロンや消毒液も会社から支給。
―というと?
そこでは登録ヘルパーとして働いていたのですが、サ責の方にあれこれ自分都合で言っていました。ご利用者さんの変更や休みの希望など、皆がそれぞれ主張できる職場だったので、やりやすい反面、それを調整するサ責の方はさぞかし大変だろうと、当時もよく思ったものです。今自分がその立場になり、それを再認識しています。