「有限会社はぁもにぃ」について
私達の立ち位置は、たくさんある輪のなかの1つだと思っています。
ご利用者さん宅へ行く時の事業所共通バッグ。黄色いトレーナーは制服。
―デイから訪問へ。どんな想いをもって転職を?
デイを利用している方のご自宅でお仕事ができるならやってみたい、そして今まではいちヘルパーとして、「こうしてほしい」と会社や上司に声をあげる側でしたが、今度はヘルパーたちの意見や声をすくい取って、仕事が円滑にまわるよう、立ち回る側になりたいという想いがありました。ですので、最初からサ責として応募を。
バッグはポケットがいっぱい付いて機能的。たっぷり入るのにコンパクト。
―転職する目的がとても明確ですね。芯が通っていらっしゃるというか。
行動に移す際は、必ず自分なりの根拠があるんですよ。
こちらは、野尻さん着用の制服。『はぁもにぃ』10周年を記念して作られたもの。
―ところで、野尻さんはここ「はぁもにぃ」の立ち上げメンバーでもいらっしゃいますよね。
はい。そもそも、デイから訪問に転職する前、有志を募って訪問を立ち上げることを前提で動いていました。デイで知り合ったケアマネと夫と私の3人で。でも介護保険がはじまった当初、どこも混乱状態で、ひとまず立ち上げまで各自準備しつつ、それまで別々で頑張ろうかという話に。であれば『私も他の訪問事業所を見ておこう、まずは下積みだ!』という感じで就職したんですね。
実は15周年のも作ってあります! ポケットが増え、汗を吸収してもべたつかない生地で快適さも◎
―それで、訪問でサ責として働きはじめたわけですね?
はい。でも、どの事業所も一斉の走り出しで現場はゴタついていましたよね。私が働くところの環境もなかなか整わないまま1年が過ぎ…。その間、仲間がH13年に『はぁもにぃ』を一足先に立ち上げ、折を見てそこに移ったという経緯です。
文房具にも並々ならぬこだわりがあるという野尻さんの旦那さま。目的別にカラーで分けたファイルなど、整理整頓もばっちり。
スタッフの出入りも頻繁で、あちこちで仕事の会話が。
―『はぁもにぃ』の立ち上げのコンセプトは?
『人との関わりの中で、互いの心が響きあうと心地よく暮らせます。1人では作れない和音(はぁもにぃ)。あなたをとりまく人々と共に心地よい暮らしを応援します。』が、『はぁもにぃ』の目指すべき介護です。
1対1のサービスとはいえ、決して1人ではなく、多くの方と関わりながら作っていく事業所であり、私達の立ち位置はたくさんある輪のなかの1つ、そんな意味を込めています。設立して15年ですが、何かあるたびにこの考えに立ち戻るようにしています。今も昔も変わらない私の根幹です。