サ責として
円滑に進めるためにも、スタッフとのコミュニケーションが大切です。
ご利用者さんと「今日はどうですか?」と立ち話もまた楽しいひととき。
施設内共通の通貨。リクリエーションなどで目標●回数できたら通貨●円もらえるなどの制度があり、集めるとお菓子などに交換可能。“集める”ためにご利用者さんのモチベーションもアップするのだとか。
―宮下さんは介護業界で働いて10年以上。今働いている『ことぶきの家 小諸・寿園介護ステーション』以外の事業所でもサ責経験あり、とのことですが、サ責として何か心がけていることってありますか?
介護って日進月歩で、新しい技術や用具の取り入れもあり、自分の考えに固執しすぎるのは良くないと常々感じています。情報収集して新しいことを実践していく柔軟性も必要。以前働いていた事業所では「介護は研修なきにしてあらず」と歴代の会長達がおっしゃっていました。研修に行けば、『ご利用者さんにとって負担が少なく、介助側の体も楽』といった介助方法や看取りについてなど、得られる情報もいっぱいです。色々な研修に積極的に参加し、より良い介護に繋がる情報や技術を得て、スタッフにも共有できるよう心がけていますね。
古越施設長と一緒にパチリ。お二人ともいい笑顔です!
ステーションは間仕切りもなく開放的な空間。
―スタッフを指導するという点ではどうですか?
過去、私はいくつか事業所を転々としてきたのですが、自分の介護に対する想いが、必ずしも働くスタッフみんなの想いとイコールではない、ということを学びました。自分の量りにかけて、ヘルパーやスタッフの技術を統一させようと必死になっていたんです。1人空回りし、結果スタッフを潰していたこともあったんでしょうね…。でも『ことぶきの家 小諸・寿園介護ステーション』に来て、部長に「底辺に合わせなさい」と言われてハッとしました。自分のレベルにスタッフを押し上げるのではなく、底辺に合わせてみんなのスキルを徐々に上げていけばいいんだと。焦らず、ゆっくりでいいのかも…と思えたのは、私にとって大きい変化。まずは人として信頼してもらえるよう、スタッフとのコミュニケーションを大事にしていきたいです。
「デスクのパソコンに置かれていました!」と見せてくれたのは…!?
紅葉! 紅葉ツアーに参加してきたご利用者さんからのプレゼントだそう。
―介護はチームワークですものね。
本当にそうです!円滑に進めるためにも、互いが気軽に声をかけやすい環境でなければいけません。最近はスタッフと食事をしている時に「最近どう?」なんて話しかけて、何気ない会話も楽しんだりしています。
居室が左右にある廊下。広々空間で、移動しやすく、木目が温かみのある印象に。
居室内。ベッドや棚などは全室統一。個人の持ち込み家具や雑貨で本人らしさも。
―逆にチームとしての改善点などは?
先程のコミュニ―ケーションに通じる話しですが、スタッフ同士の声かけが少ないと感じています。他の用事をしていて、ステーションからスーッといなくなるスタッフもいたり。「この訪問に入るので、こっちのことをお任せしていいですか?」など、もっとお互いに声をかけ合っていくことが今後の課題かな、と思います。