ご利用者さんとの関わり
ご利用者さんから助けてもらった経験の方が多いかもしれません。
公社内、階段には手すりもついていて出来る限りバリアフリーに。
-ご利用者さんとの関わりで、印象的な出来事って何かありましたか?
前坂-私は要介護5の方をご自宅で看取ったことでしょうか。施設などを選ばず「家で」という本人の希望が実現できた時は、本当に良かったなと思い、やりがいを感じた瞬間でもありました。訪問介護の最たる部分だなあと。あと、病気が進行していくご利用者さんとの筆談でのやり取りでは、何かを私に一生懸命伝えようとしてくれているその方の“かけがえのない瞬間”に立ち会えたことに、何だか感動してしまいました。色々なご利用者さんの大切な一瞬に出会えることが、一番のヘルパー冥利です。
総務にもお邪魔しました。こちらも昼食タイム。省エネのため、照明は落として。天気のいい日は太陽光で◎。
森畑-私は、要介護5の方で「自分が死んだ時、夢枕に立って連れて行くから」と、ずっと言ってくれたご利用者さんのことが忘れられません。イチヘルパーにそんな言葉をかけてもらえるなんて。それだけ信用いただけていたのかなって。また、仕事で色々悩んでいた時期に、ご利用者さんから「何かあった?」と声かけいただいたことも。私としてはいつも通り振る舞っているつもりでしたが、「心の中が見えてしまっていたんだな」と反省し、「元気でいなくちゃ」と立ち直るきっかけにもなりました。そう考えると、ご利用者さんから助けてもらった経験の方が多いかもしれません。
総務にもお邪魔しました。こちらも昼食タイム。省エネのため、照明は落として。天気のいい日は太陽光で◎。
事務局次長の寺境さん。笑顔で出迎えてくれました。
前坂-本当にそう。ご利用者さんから色々見透かされてしまって、それが逆に励みになることも。気付いてもらえた嬉しさと同時に怖さもあったりで、しっかりしないとな、と感じる瞬間です。やっぱり事務ばっかりでなく、訪問をしないといけないですね(笑)。現場でしか得られないことがいっぱいあるので。
早歩きでスピーディーに移動する前坂さん。
公社の玄関先はとっても広々。その横には併設してかなりの台数を止めることのできる駐車場が。
-現場が一番ですか?
前坂&森畑-はい!
森畑-現場があるからこそ、やっていけるんだと思います。
前坂-介護って取り扱いが難しい題材だとは思います。よく、3Kと言われて、大変なイメージが強いですが、今私達が話したように、「この仕事っていいな。現場って楽しいな」と思える部分がもっともっと広まるといいなと常々思っています。
公社の玄関先はとっても広々。その横には併設してかなりの台数を止めることのできる駐車場が。
最後に公社前で記念の一枚!お二人とも訪問ルックです。
森畑-そうですよね。助けに行っているようで、助けてもらいに行っていると感じることもあるぐらいで。サ責になったことで、事務作業に追われてしまいがちですが、これからも現場優先でやっていきたいです。
編集後記
取材後、事務所を尋ねると、ちょうど昼食の時間でした。美味しそうな自家製弁当を各々に広げ、あちらこちらで楽しい会話が飛び交う風景に、チームワークの良さをうかがい知ることができました。
森畑さんが働く山王福祉センターと前坂さんが働く国府保険センター合わせて7チームとのことで、とても大所帯。人数が増えるほどに統制は難しいですが、そこは皆ベテラン。チームを飛び越えての会話も多く、互いのことを理解し合っている雰囲気も伝わってきましたよ。取材中では、お二人が声を合わせて、「訪問に行かないとやっていけん」とおっしゃられていたのがとても印象的です。現場が楽しくて続けていける、そんなリアルな声がもっと色々な人に届くといいな、と思います。
今回、取材にご協力いただいた前坂和美さん、森畑靖子さんをはじめ、『高山市福祉サービス公社指定訪問介護事業所』の職員の皆さまには心からお礼を申し上げます。
「へるぱ!」運営委員会一同