
研修セミナー報告レポート
H20.10.19~21【大阪】訪問介護サービス提供責任者 研修セミナー
平成20年10月19日(日)から3日間、財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(社福協)が主催する「訪問介護サービス提供責任者研修セミナー」が大阪の「新梅田研修センター」にて開催されました。
■セミナーの内容
「強い事業所」になるためのヒント
1日目の10月19日(日)は、因 利恵先生(日本ホームヘルパー協会 会長/福岡県介護福祉士会 会長)、早川浩士先生(有限会社ハヤカワプランニング代表/経営コンサルタント)、堀口直孝先生(株式会社ふれんどりーホームサービス代表取締役社長/経営コンサルタント)の3名の方を講師にお迎えして、事業者(経営者・管理者)とサービス提供責任者の双方を対象としたセミナーが開催されました。
最初に登壇した因先生は、「訪問介護を取り巻く環境と今後 ~次期介護保険改正に向けて~」をテーマに講演。日本ホームヘルパー協会がヘルパー1,007名を対象に行ったアンケート調査の結果から、「仕事や報酬が安定しない」「冠婚葬祭以外の休みが取れない」といった介護現場からの“生”の声を紹介すると共に、厚労省の福祉人材確保指針や外国人労働者の問題を含む人材不足の問題、社会福祉士・介護福祉士法の改正後の人材の質を確保する問題など、介護職を取り巻く現状について解説。 2009年4月に向けた介護報酬改定について因先生は、「人材が定着し、経営を安定させるためには、福祉人材確保指針の完全履行がかかせない」と締めくくりました。
午後は、早川先生による講義からスタート。テーマは「人を生かす介護事業のあり方 ~慢性的な人手不足の中で~」。冒頭、早川先生が主宰する経営塾の卒業生でもある辻川泰史氏の事業所を紹介したVTRが流されました。その内容は、人材不足が叫ばれる介護業界において、就職希望者が殺到している事業所として、辻川氏の事業所が紹介されているというもの。このVTRは、応募者を増やしたいと考える事業所の経営者のみなさんに、人材確保のヒントを与えてくれたようでした。
早川先生は「人材不足の介護業界では、今いる人材をどのように生かしていくかが大切。まず自分を顧みることによって自らを知り、リーダーとしての資質を兼ね備えていく必要があります」と熱弁をふるわれました。
最後は堀口先生が、「経営基盤の強化・拡充に向けたこれからの取り組み ~求められる法令遵守への理解と自費サービスの取扱い~」と題して講演。 今後は、介護保険法の改正によって、法令遵守が徹底されるため、監査をクリアするための注意事項や対策、保険給付に頼らない事業所独自の自費サービスの取り扱いの必要性とその方法について、分かりやすく解説されていました。
また研修ルーム後方に設けた無料相談窓口では、社福協客員研究員の小田正夫先生(ヘルスケアビジネスコンサルタント)と堀口先生が、参加者からの相談に丁寧に対応されていました。
2日目と3日目はサービス提供責任者に特化した演習。
2日目の10月20日は、助川未枝保先生(特別養護老人ホームじょうもんの郷 施設長)による「カンファレンスと事例検討の方法」をテーマに、続く3日目(10月21日)は向井洋江先生(ジェイエイ兵庫六甲福祉会「オアシス川西」 課長)による「訪問介護計画の作成演習」と題した研修セミナーが行われました。
各日、初めに先生方から講義があり、その後、グループワークによる演習を実施。2日目は作業モジュールを使った方法を、3日目はケアプランを基にアセスメントシートとモニタリング整理シートなどを使った訪問介護計画の作成を行いました。両テーマともサービス提供責任者が身につけるべき必須の技術とあって、与えられた課題に対し熱心な意見が交換されました。
■サービス提供責任者 研修セミナーの詳細・申し込みはこちら
http://www.helpa.jp/course/course_list/1
バックナンバー
- H20.09.19【東京】「サービス提供責任者初任者研修」 2日目(演習)
- H20.09.11【東京】「サービス提供責任者初任者研修」 1日目(講義)
- H20.08.27【東京】「基本介護技術の習得と応用」 排泄・食事・入浴介助コース
- H20.08.25【東京】「基本介護技術の習得と応用」 移乗・移動介助コース
- H20.08.10【盛岡】訪問介護サービス提供責任者研修セミナー 2日目
- H20.08.09【盛岡】訪問介護サービス提供責任者研修セミナー 1日目
- H20.04.20【福岡】訪問介護サービス提供責任者研修セミナー 2日目
- H20.04.19【福岡】訪問介護サービス提供責任者研修セミナー 1日目