
研修セミナー報告レポート
H20.08.25【東京】 「基本介護技術の習得と応用」 移乗・移動介助コース
平成20年8月18日(月)から20日(水)まで、8月25日(月)から27日(水)までの計6日間、財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(以下略:社福協)のスキルアップ講座「基本介護技術の習得と応用 ~自立支援を目指した技術の習得~」が開催されました。
この講座は、日頃、介護現場で行っている基本技術を再度見直し、自立支援に向けた応用を身に付けることを目的としたもので、「移乗・移動介助」「衣類着脱・体位変換」「排泄・食事・入浴介助」の3つのコースを2週に分け、参加したい講座のみ受講するというシステムで行いました。そのうち、今回は8月25日(月)の「移乗・移動介助」コースをレポートします。
講師は柴田州子先生(㈱在宅サポートセンター青い空取締役)。厳しさの中にも温かみのある教え方で評判の先生で、社福協のヘルパー講座や介護福祉士実技試験対策講座の講師も勤めています。
■移乗・移動介助 (8月25日)
8月25日(月)は、社福協会議室において「移乗・移動介助」の講座を行いました。介護するにあたっては、「自分自身の身を守ることが重要」とし、体に負担をかけないよう「ボディメカニクス」を最大限に利用することが大切と説明、ボディメカニクスの8つの原則をまずビデオで確認しました。その後、「介護に当たっても様々な職種で行っているような体操からはじめるべき」と全員での準備運動から始まりました。
最初はベッドメイキング。「ご利用者に気持ちよく過ごしていただけるよう綺麗なベッド作りが必要」と基本から学び直しました。その後、ベッドでの移動介護、ベッドから車いすへの移乗、車いすでの移動など、介護保険の理念でもある利用者の尊厳を守るという意識のもと、「ボディメカニクス」を利用した技術を実習で行いました。また、お互いが介護者役と介助者役を行うことによって、利用者からの目線で声掛け(コミュニケーション)の必要性も理解することができたようです。さらに、体の大きい方でもスムースに移動させることができる方法なども伝授され、受講者の方々も関心しきりでした。
最後に柴田先生から、「日頃忙しい介護の中では、学んだことを全員に行うことは無理があるかもしれない。しかし、今日はこのご利用者にとか、今日はこの方法をとか、少しずつ目標を持って行動することが重要ではないか。また、事業所や施設に帰って、自分だけでなく、今日学んだことを他の人たちにも根気よく伝えることによって、より良い介護に結び付けて欲しい」とお話がありました。この日は柴田先生の事業所の方も講師助手として参加、「皆で考え、知恵を出し合いながらの充実した研修でした」と参加者たちも満足そうでした。
テーマ | 「基本介護技術の習得と応用 ~自立支援を目指した技術の習得~」 (移乗・移動介助) |
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講師 | 柴田 州子先生 (㈱在宅サポートセンター青い空取締役) |
対象 | 介護福祉士、ホームヘルパー1級・2級の方 等 |
日時 | 2008年08月25日(月) 10:00~17:00 |
定員 | 30人 |
受講料 | 8,000円(税込) |
会場 | (財)医療経済研究・社会保険福祉協会 3F会議室 |
所在地 | 東京都港区西新橋1-5-11 第11東洋海事ビル3F |
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