
研修セミナー報告レポート
H20.08.27【東京】 「基本介護技術の習得と応用」 排泄・食事・入浴介助コース
平成20年8月18日(月)から20日(水)まで、8月25日(月)から27日(水)までの計6日間、財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(以下略:社福協)のスキルアップ講座「基本介護技術の習得と応用 ~自立支援を目指した技術の習得~」が開催されました。
この講座は、日頃、介護現場で行っている基本技術を再度見直し、自立支援に向けた応用を身に付けることを目的としたもので、「移乗・移動介助」「衣類着脱・体位変換」「排泄・食事・入浴介助」の3つのコースを2週に分け、参加したい講座のみ受講するというシステムで行いました。そのうち、今回は8月27日(水)の「排泄・食事・入浴介助」コースをレポートします。
講師は柴田州子先生(㈱在宅サポートセンター青い空取締役)。厳しさの中にも温かみのある教え方で評判の先生で、社福協のヘルパー講座や介護福祉士実技試験対策講座の講師も勤めています。
■排泄・食事・入浴介助 (8月27日)
8月27日(水)は、早稲田福祉専門学院で「排泄・食事・入浴介助」の講座を行いました。他の2講座と同様、介護するにあたっては、「自分自身の身を守ることが重要」とし、体に負担をかけないよう「ボディメカニクス」を最大限に利用するために、ボディメカニクスの8つの原則をまずビデオで確認したあと、実技に移りました。
今回も最初はベッドメイキングからでしたが、さすがに初めての方と3日目の方ではその差は歴然。3日間参加された方が初めての方を指導するなど、施設や事業所に戻っても指導できるような技術が身についていました。「短い実習でも手際よくできるようになるんだね!」と柴田先生も感心。その後は排泄介助。おむつの当て方、特に夜間など長時間漏れない工夫などを説明、それぞれで実習を行いました。
次の食事介助では、お互いが介助しあうことにより、食べさせられるという感覚を理解。やはり自分で食べることが重要で、マヒがあっても自分で食べることができるような方法を学び、さらに、煎餅やヨーグルトを食べたあと、口腔ケアの実習。歯垢染色剤を使って磨き具合を確認するなど、盛りだくさんの内容でした。
最後は入浴介助。専門学院をお借りしたのも実際、湯船を使った介助を行うため。まず、水着に着替えてお互いに洗髪の介助を行い、利用者の立場を実感してもらいました。また、入浴介助では浮力を利用した移動方法など、力をなるべく使わない介護技術を学びました。冷暖房完備の実習室とはいえ、夏場しかできない貴重な体験だったと思います。
最後、柴田先生から、「介護されている人たちは我慢している部分が多い。その辺のことを介護される立場を実感することによって良くわかったハズ。自立支援のためには、あくまでわれわれ主体の介護ではなく利用者主体の介護に変えなければならない」とお話がありました。参加者からも「知らないやり方が多く、驚きと感動の連続だった」「自分のやり方ひとつでこんなに楽にできるものかと驚いた」「自分がモデルになって初めて分かることが多かった」「利用者の体に触りすぎていたことに気付いた」など満足した意見を多くいただきました。
テーマ | 「基本介護技術の習得と応用 ~自立支援を目指した技術の習得~」 (排泄・食事・入浴介助) |
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講師 | 柴田 州子先生 (㈱在宅サポートセンター青い空取締役) |
対象 | 介護福祉士、ホームヘルパー1級・2級の方 等 |
日時 | 2008年08月27日(水) 10:00~17:00 |
定員 | 30人 |
受講料 | 8,000円(税込) |
会場 | 早稲田福祉専門学院 |
所在地 | 東京都新宿区西早稲田2-4-7 |
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