
研修セミナー報告レポート
H20.08.10【盛岡】訪問介護サービス提供責任者 研修セミナー 2日目
平成20年8月9日(土)から2日間、財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(以下略:社福協)が主催する「訪問介護サービス提供責任者研修セミナー」が盛岡の「マリオス」にて開催されました。
■セミナー2日目
8月10日(日)は、前日に引き続き、服部万里子先生 (立教大学 コミュニティ福祉学部 教授)による訪問介護計画の作成演習の研修が行われました。医療ニーズの高い方が今後、在宅に増えていく可能性を踏まえ、最も多い脳梗塞後遺症の方への個別援助計画の作成のポイントをグループ演習で学びました。
2日目は冒頭、服部先生から医療施設から在宅への移行が進む背景やその動き、脳疾患障害の基礎知識などの講義がありました。その後、軽度の方の予防訪問介護計画、事例に基づいた中重度の方の個別援助計画をグループワークで行いました。
初対面で当初は緊張気味の参加者たちも、グループワークが始まるとやはり同業の仲間、会場内は一気に賑やかになりました。グループには新任のサービス提供責任者、経験豊富なサービス提供責任者と様々で、経験年数は違っても色々な考え方をグループ内で学んでいました。また、昼食時間にはグループごとにお弁当を囲み、事業所や地域の状況など、情報交換も活発に行われました。日頃、他事業所との交流が意外と少ないとのことで、様々な情報も得られるとあって、話が弾んでいるようでした。
発表は、グループワークで考えられた個別援助計画に服部先生がコメントを加える方式。また、グループの発表を他グループも一緒に考え、意見することによって、新たな気づきも感じられたようでした。実際にケアマネとして活躍されている先生だからこその解説に皆、納得した表情が窺えました。
今後、訪問介護事業所としても、医療ニーズの高い方への対応は重要で、また、地域から選ばれる事業所となるためには、サービス提供責任者の力量が問われることになります。知識の習得、技術の向上は必須とあって、参加者たちも真剣に取り組んでいました。2日目は演習が中心でしたが、他事業所とも意見交換ができ、皆さん満足されたようです。
真夏の暑い時期の開催でしたが、外の暑さにも負けないくらい、会場内も熱い空気につつまれた2日間の研修セミナーでした。
■概要
「サービス提供責任者 研修セミナー」は、事業者(経営者・管理者)とサービス提供責任者の知識修得及び技術向上を目的として、全国各地で開催されています。
この研修は2日間のコースになっていて、1日目は事業者(経営者・管理者)とサービス提供責任者の双方にまたがるテーマについての講義を中心に、2日目は訪問介護計画書の作成演習など、サービス提供責任者に特化したテーマを中心に行われます。
■サービス提供責任者研修セミナーの詳細・申込はこちら
http://www.helpa.jp/course/course_list/1