
研修セミナー報告レポート
H20.08.09【盛岡】訪問介護サービス提供責任者 研修セミナー 1日目
平成20年8月9日(土)から2日間、財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(以下略:社福協)が主催する「訪問介護サービス提供責任者研修セミナー」が盛岡の「マリオス」にて開催されました。
■セミナー1日目
8月9日(土)は、松井奈美先生(日本社会事業大学 社会福祉学部 准教授)、堀口直孝先生 (㈱ふれんどりーホームサービス代表取締役社長/経営コンサルタント)、服部万里子先生(立教大学 コミュニティ福祉学部 教授)の3名の先生方をお招きして、事業者(経営者・管理者)とサービス提供責任者の双方を対象としたセミナーが行われました。
最初の松井奈美先生による講義では、「訪問介護事業所における人材育成とサービス提供責任者の役割」をテーマとしたお話がありました。介護人材が不足する現在では、魅力ある職場づくりを行うことによって離職する人を減らし、今いる人材をいかに活用していくのか、また、これから求められる訪問介護事業所像とは等の具体的なお話がありました。受講者達もホームヘルパーの経験のある先生ならでは説得力のある講義に、興味深く耳を傾けていました。
昼食を挟んで行われた2番目は、「へるぱ」でも介護コラムの執筆をなさっている堀口直孝先生。「訪問介護事業所の経営環境と持続可能な事業経営のポイント」をテーマに講義。監査についての注意事項を返還実例、法令通知を交えながら、また、事業経営のポイントとして、ますます厳しくなる保険給付に頼らない、事業所の独自性を持った自費サービスの取り扱いの必要性について分かりやすく説明がありました。
最後は立教大学の服部万里子先生による講義です。テーマは「報酬改定の動向と訪問介護の課題」。これから始まる21年度の報酬改定へ向けた厚生労働省や財務省の考え方などを紹介。次期改定に向けた現在の論点では、訪問介護に関しては大変厳しい状況になると予想。「今後、改定が決まる前に業界が一体となって声を大きく集約させ、国に届けていくことが必要ではないか」と説かれました。
社福協の研修の特徴でもある、毎回各地で好評の無料相談窓口も後方に設けられました。どこに聞けばいいのかわからない、聞きたくても恥ずかしくて聞けないなど、日頃から困っている内容も親身になって受け答えしてもらえるとあって、個別具体的な相談をされていました。窓口では小田正夫先生(ヘルスケアビジネスコンサルタント)と堀口直孝先生の2名が対応。講義終了後まで熱心に相談される方も多く、相談後は皆さんすっきりとした表情で帰っていかれました。
■概要
「サービス提供責任者 研修セミナー」は、事業者(経営者・管理者)とサービス提供責任者の知識修得得及び技術向上を目的として、全国各地で開催されています。 この研修は2日間のコースになっていて、1日目は事業者(経営者・管理者)とサービス提供責任者の双方にまたがるテーマについての講義を中心に、2日目は訪問介護計画書の作成演習など、サービス提供責任者に特化したテーマを中心に行われます。
■サービス提供責任者研修セミナーの詳細・申込はこちら
http://www.helpa.jp/course/course_list/1