
研修セミナー報告レポート
H20.09.11【東京】 「サービス提供責任者初任者研修」 1日目(講義)
平成20年9月11日(木)と9月19日(金)の2日間、財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(以下略:社福協)のスキルアップ講座「サービス提供責任者初任者研修」が社福協研修室において開催されました。訪問介護事業所においては、サービス提供責任者がキーマンとなりますが、昨今の介護業界の人手不足も相まって、新たにサービス提供責任者の任務につく人も増えています。社福協では従来からサービス提供責任者向けの研修を継続的に全国各地で行っていますが、今回は、新任(これからなる方も含む)のサービス提供責任者に的を絞り、基本から学べる内容にしました。講座は1日目がサービス提供責任者の業務内容の理解についての講義、2日目はサービス提供責任者の主要な業務である訪問介護計画の作成演習の2日間コースで行いました。
■サービス提供責任者の業務理解
9月11日(木)はサービス提供責任者(以下略:サ責)の業務内容の理解についての講義です。講師は㈱ふれんどりーホームサービスの堀口直孝先生と同社管理者の菅原文先生。
午前中は菅原先生からサ責の具体的業務についての説明がされました。まず、サ責の1日の流れから1ヶ月の業務の流れ、サ責の内勤と外回りの業務、サ責の業務の範囲について具体的にお話されました。次にサ責が果たす役割とは何か、ヘルパーが、ご利用者が、ケアマネが、そして事業所がサ責にそれぞれ求めていることを各々解説し、サ責としての任務の重要性を説かれました。最後に、介護保険制度におけるサ責の立場についての説明。法令遵守にあたっては介護保険制度の理解が必要であり、特に知識として十分備えなければならない「老計10号」を具体的に説明されました。さらに事業所の顔としてのサ責、そして理想的なサ責とはどのような人か、サービスの質を利益に繋げるために「このヘルパーさんにお願いしたい」ではなく「この事業所にお願いしたい」に近づけるためにはどうすればよいのかなどの講義がありました。
午後は堀口先生の講義。堀口先生は社福協の「サービス提供責任者研修セミナー」でもお馴染みの先生。今回は初任者向けに介護保険サービスの運営にあたっては「サ責は法令の理解が必要不可欠」とし、まず、「わかりにくい法令通知を理解することから始めよう」と各々の法令通知を説明、また実例を交えて分かりやすく噛み砕いて法令を解説されました。また、事業所の体制に合わせ、他の事業所との差別化を図るために必要なことは何か、サ責の業務を点検し、見直すことによって質の向上を図り、リスクを予防し、保険に頼らない自費サービスの取り組みなどのついても説明されました。そして最後は「いずれにしても事業所にとってはサ責の役割がもっとも重要で、事業所の命運を握っているのはサ責の皆さんである、これからも頑張ろう」という激励の言葉で締めくくりました。
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