サ責として自分に出来ること
スタッフの能力の底上げと働きやすい環境に整えていくことが今後の課題です。
住居内廊下。手すりが全面に設置され、バリアフリーに。
―『アップルケア』の訪問スタイルはサ高住とお聞きしましたが…。
そうです。シノケンウェルネスというこちらの建物からアップルケアが委託を受け、サ高住の生活支援スタッフ、訪問、居宅が同じ建物内に入っています。スタッフのオフィスも建物の1階に。また、高島平に、もう1つ建物があって、そこにはデイサービスが併設されています。
談話室には、麻雀マシンも。住居者同志の交流の場
―なるほど。ということは、基本こちらの住居ににいらっしゃる方への訪問がメインなのですね。
そうですね。私はサ責として、高島平にいるスタッフの方も統括して見ています。外部のお宅への訪問も今後は視野には入れているようですが、今はまだ出来ていません。そこまで手が回らないのが現状です。
洗濯機は各階ごとに2台ずつ。乾燥機も完備。
―スタッフの方は何名で、何名のご利用者さんを見ていらっしゃるのですか? また、本間さんはサ責としてスタッフの皆さんをまとめていく立場でもありますが、今後、改善していきたいことって何かありますか?
今はご利用者さん約30名を9名のスタッフで見ています。今一番必要だと感じていることは、ヘルパーさんたちの意識をあげていく、ということですかね。未経験から入ってくるスタッフも多いので、現場で何か起こった時に自分で判断して動く力が弱くて。私の指示を仰がずとも行動できるよう、能力の底上げをしていきたい、というのが今後の課題でもあります。
ベランダには、ウッド調の椅子と机が。晴れの日はのんびりここで読書もいいかも!?
―具体的に何か対策されていますか?
自分が研修で学んできたことを、スタッフに共有するようにしています。前回も『医療的行為』で研修(社福協主催)を受けさせてただき、持ち帰った後、すぐにスタッフに伝えて…。きちんと理解できてないと相手にも伝わらないので、私としてもいい復習の機会になります。そんな風に、スタッフと一緒にスキルアップできたらいいなあと思いますね。あとは、スタッフと話す機会をいっぱい持つこと! 1人で考えてしまうと支援に影響が出るので、自分の意見も大事にしつつ、同等に働くヘルパーさん達の意見もしっかり聞いて、お互いにアドバイスし合える職場にしていきたいな、と。
訪問の制服。ロゴは首の後ろにさりげなく。
―オフィス内、スタッフ同志の席も近くて話しかけやすい雰囲気だな、という印象を受けました。きっとそういうのもコミュニケーションの取りやすさに一役買っているのでしょうね。では最後に、本間さんがご利用者さんと接するうえで心がけていることって何かありますか?
以前、アルツハイマーの女性支援に入った際、その方が、「肩が痛い」と体の不調を訴えられました。薬を塗っても良くならず、どうしたらいいんだろう……と。でも、それは精神的なものからきていた痛みで、タオルを温めて肩にのせたらだいぶ緩和された、ということがありました。介護1つとっても、様々な角度から見なければ分からないことっていっぱいあるな、と実感したんですよね。高齢者の方は、メンタル的要素が体調に大きく影響したりもするので、そういう部分も注目できるサービスを提供できればいいなと思います。
―そういう目線もスタッフに伝えていきたいですよね!?
そうですね。先程の底上げの話に通じますが、そういう部分も見れる人材がそろう事業所に育てていく必要があると考えています。そのためにも、みんなが働きやすい職場にしていくことも大切で。その両方に今後は力を注いでいきたいです。それが今の私の仕事であり、やりがいにも繋がっていますね。