『高島平介護センター』のサ責として
現場にいるヘルパーのレベルアップに力を入れていきたいです。
ご利用者さんの代行で買い物をする際に使用する財布は事業所指定のものを。
―『高島平介護センター』で在宅ケアのお仕事に就かれて3年。サ責を統括する主任でいらっしゃる石橋さんのお仕事内容について教えてください。
ヘルパーとして担当も持っているので現場にも行きますし、週1でサ責ミーティングや勉強会の準備、2店舗分(昨年2012年12月に支店『団地中央店』が新設)のスケジュール管理など、仕事内容は多岐に渡ります。なかでも、月1のヘルパー研修には力を入れていますね。
事業所専用の車。駐車場が目の前なのでとても便利。
―どんな研修内容ですか?
講義があった翌月は実技…と交互に行なっているのですが、講義であれば、基本的な法令や制度改正後の相違点など、毎回違った議題を設けています。その道に詳しい方をお呼びして講演していただくケースもあります。また、実技であれば、福祉用具メーカーの方にお願いして用具を準備していただき、みんなで体験したりも。
ヘルパー研修の模様。この会は車椅子介助の実習を。
―バラエティにとんだ内容で楽しそうですね。それは石橋さんが毎回内容を決めているのですか?
今までは私ともう1店舗の主任とで議題を決め、資料作成を私がしていました。この作業が実に大変で(苦笑)。でも今年の5月から少し趣向を変えたんですよ。毎回違うスタッフに議題を決めてもらい、資料作成、スピーチしてもらう形に。1人ではなくタッグを組んでやってもらうこともあります。人前で話すためには本人がきちんとその内容を理解していないと出来ません。そういう意味でもスタッフのレベルアップにもつながりますし、何より本人に度胸もつくと思うんです。この仕事は初めてのご利用者さんのお宅に伺って、契約や制度の話しをする場面もありますし、スタッフには色々な体験をしてもらいたいな、と。
体感することでご利用者さんの気持ちも再確認。
―スタッフのレベルアップは事業所の強みにもなりますよね。研修のお話しかり、スタッフの指導にとても力を入れているように感じました。
おっしゃる通りです。今は現場にいるヘルパーさんのレベルアップにつきるかと。それが離職率の低下にもつながると思いますし。どんなに求人をだして新人確保しても、レベルの高低差があると誰か他のスタッフが埋め合わせをしなければいけなくなる。人を雇ったのにうまくいかせないのはすごくもったいないことですよね。それよりも、スタッフ全員がある一定のラインまで成長し、色々なご利用者さんに対応できることのほうが先決だなって。それに、例えば何らかの理由があってここを辞めることになっても、移った先で色々な仕事が出来ますよね。『これしか出来ない』じゃなくて、『こんなに出来ます』と言えたほうが、重宝されるはずです。
高島平消防署の協力で実現した心肺蘇生法の講義は昨年に引き続き2回目!
―実際、スタッフを見ていて成長したな、と感じる場面もありますか?
もちろんです!身体介助が怖くて出来ないと言っていた方が今ではバリバリこなしていたり、登録ヘルパーから入って、今ではサ責の副主任になった方も。最初のきっかけ次第で、人って大きくなるんだなと実感しています。それに、人の面倒をみているようで、お互い切磋琢磨しながら、実は自分も成長させてもらっていることに気付いたんですよ。
―人を育てる=自分の成長でもあるのですね。今後石橋さんにとって『高島平介護センター』がどんな事業所であるように務めていきたいですか?
ここ本店でいうと8年目。どんな方も受け入れられる地域に根ざした事業所でありたいです。団地のなかにある自治会や医療との連携など、高島平には『ここ』があるから大丈夫と思ってもらえるほどの事業所になれたらいいですよね。そのためにもやはり人材育成は大事。また、私自身もヘルパーさんの精神的支えになれるよう努力していきたいです。
編集後記
気になることはとことん追求し、進むべき道を自らで切り開いてきた人!というのが石橋さんの印象です。文中ではだいぶ割愛させていただきましたが、本当に様々な職場で働かれていて、どれも全て全力疾走。過去学んできたことを最大限活かし、また周囲の意見も大事にしながら、メンバーを束ねていらっしゃるのだなあと感心しました。事業所内も常に活気にあふれ、会話する声がなんとも楽しそうでした。『高島平でナンバー1の事業所に!』という石橋さんの想い、ぜひ実現させてほしいです。
今回、取材にご協力いただいた石橋真知子さんをはじめ、『高島平介護センター』職員の皆さまには心からお礼を申し上げます。
「へるぱ!」運営委員会一同