(4) 生涯現役。

▲帰ろうとする竹沢さんに声をかける利用者さん。
―竹沢さんは、とてもエネルギッシュですね。
竹沢さん:きっと、接している相手が高齢者だからじゃないでしょうか。私にもいずれ訪れるだろう高齢期の方を、いつも目の当たりにしているわけです。利用者の皆さんに背中を押されているような、励まされているような感じもしますね。だから、のんびりしてはいられない。動けるあいだは動きたいって自然に思えてしまうのかもしれません。
やっぱり悔いを残して死にたくないでしょ?いろんなことやりたいですしね。
―この仕事を選んでよかったと思うのはどんなときですか?
竹沢さん:ヘルパーとして活動に入り、利用者さんの充実した生活ぶりが見えたときです。だから、あまり活動に入ることのできない現在は、ちょっと悶々とするものがある気がしますね(笑)。
▲利用者さんとの楽しい談話が続く。
―じゃあ、できる限り現場には行きたい?
竹沢さん:もちろん行きたいです。でも目の前で山積みになっているデスクワークのことを考えると、活動に入っているばかりが仕事じゃないと周りから言われてしまうかも。
―ずっとこのお仕事を続けていきたいと思いますか?
竹沢さん:はい。訪問介護は続けたいけれど、ハードなので体力的な限界がそのうちやって来るでしょうね。もし訪問介護をリタイアすることになったら、ボランティアでもかまわないから、グループホームで利用者さんのニーズに合わせた生活のフォローをしていきたいと考えています。
体が動く限り、一生現役で介護の仕事を続けていきたいです。
編集後記

▲事業所前に咲いていた花。
秋らしく過ごしやすい日に行われた今回の取材。
竹沢さんの発するパワーに負けないようにと、取材班も密着させていただきました。
取材にご協力いただいた利用者さんが「お友達みたいでしょ」と言いながら竹沢さんと手をつないでいた様子は、本当に楽しそうで取材班も心が和みました。
▲りんこう訪問介護事業所のみなさん。
私たちの取材を暖かく受け入れてくれた、りんこう訪問介護事業所関係者のみなさん、ならびに利用者様とそのご家族のみなさまには心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
「へるぱ!」運営委員会一同