訪問サービスでの8年間
自分のサービスに自信を持てるようになったのは最近かもしれません。
入浴訪問準備を再現。緑のホースをつないで、温泉を汲むそう。
―訪問入浴のケアをやられていた時期もあるとか?
『ゆうらいふ』の訪問入浴は温泉なんですよ。町内に温泉が湧き出ているところがあるので、そこまでお湯を汲みに行き、入浴車に積んでご自宅まで。車のボイラーで沸かしてそこに入っていただくんですよ。
―それはご利用者さんにとってはステキなサービスですね。
体があたたまっていい、体が楽になるとご利用者さんには喜んでいただいていますね。今ではヘルパー業務から独立して訪問入浴サービスの専属スタッフがやっています。『ゆうらいふ』ならではのサービスですね。
訪問入浴車の外観。浴槽を積んでいるだけに横長。
―そうなんですね。訪問にうつられて8年経つわけですが、自分のサービスに自信が持てたのは何年目ぐらいのときですか?
自分に自信を持てるようになったのはわりと最近かもしれません。それはサービス提供についてだけではなく色々な面で、です。5年前ですが体調を崩してしまった時期があって。仕事が楽しくなってきた頃で逆にのめりこみすぎてしまったというか。熱中しすぎる一方で、気持ちがきちんと追いついてなかったんですかね。あと、自分が目指していた介護福祉士の資格が取得できたことで向かうべき方向が見えなくなってしまい「どっちを向いて進めばいいんだろ?」と自問自答するように。そのときは、介護の仕事を続けていくかすら悩みました。
玄関には飾られた植物や花で気持ちよくお客様をお出迎え。
―その状況はどうやって乗り越えたんですか?
「頑張りすぎなくていいよ」ってある方に言っていただけたことで、ガス抜きができたというかほっとできたんです。あまり根詰めすぎず息抜きしながらやっていこうと。何より、訪問現場でご利用者さんから必要とされていることを実感するたびに、やっぱりこの仕事が好きだなと思えたのも大きかったです。
グループホームにつながる庭は広々としていて開放的!
―その「好き」という気持ちは今でも同じく?
そうですね。サービス提供時に「ありがとう」と言っていただくご利用者さんの感謝の言葉は、何にも代えがたいこの仕事のバイタリティに! 1日の疲れも吹っ飛びますよ。