ようこそ、このコーナーはこれから介護を学ぼうとしている学生の皆さん、介護のお仕事に興味を持っている皆さんを中心に介護に関する情報などを伝えていきたいと思っています。
多くの体験で私が学んだことや、これからの人材育成、教育、制度など、介護に関する様々な情報を共有していきたいと考えております。
私は学生時代、福祉に興味はなく、卒業後は一般の会社に勤務しました。
その後、子育てをしている時に友人から紹介されたのが『児童福祉』で、これがすべてのきっかけとなりました。
初めのうちは「これでいいのかなあ」と、日々不安でいっぱいでした。
土台になる知識がまったくなく、書店で本を探してきては読みました。
しかし、理論と実際には大きな差があり、その差をどのようにして埋めればよいのか悩みながら、相手が言いたいことや言葉では言い表せないことを少しでも分かろうと関わっていきました。
理論も必要ですが、「相手の気持ちを理解したい」という姿勢が何よりも大切であることを、この時期に学ばせていただきました。
その後、老人福祉の現場で働くようになり、さまざまな高齢者との出会いの中で、実践を通して有形無形の学びをたくさん体験しました。
介護の大変さや楽しさを実感し、もっと働きやすい環境作りができないかと、介護の世界にどっぷり浸かりながら日々模索し続けて現在に至ります。
時代と共に制度は変わっていきますが、人の暮らしそのものは変わっていませんし、誰もが他者の援助を受けて生活をしたいと思っているわけではありません。
自分の将来の青写真には他者から援助されることなど描いていないのです。
それなのに、何らかの状態や状況で、他者の援助や介護を利用して生活を継続していくことになり、援助者である介護職員と出会い、新たな人間関係が構築されていくのです。
いろいろな人生を歩んできた高齢者は個性や価値観が違い、一人として同じ高齢者はいません。
だからこそ介護は多様性や柔軟性、知識や技法が必要であり、介護を提供する難しさがあります。
その反面、教科書には書いていない「人生の一端」に触れることで、介護の面白さややりがいを実感することができます。
さあ、介護の世界の扉は目の前です。その扉をあなたの手で開いてみませんか?