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研修セミナー 報告レポート

H27.12.16【大阪】サービス提供責任者初任者研修

 一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(社福協)は、平成27年12月16日(水)、スキルアップ講座「サービス提供責任者初任者研修」を大阪市の天満研修センターにて開催しました。

 訪問介護事業所の要ともいえるサービス提供責任者(サ責)。しかし、その入れ替わりはかなり激しく、十分な教育を受けないままサ責になる方も多くいます。

 この講座は、新任やこれからサ責になる方、基本を再確認したい方を対象としたものとなります。今回の参加者は、9割以上がヘルパー経験3年以上でありながら、約8割がサ責経験1年未満でした。また、このうち未経験と6か月以内という方が約半数を占めました。

田中先生の講義
田中先生の講義

グループワークの様子
グループワークの様子

■内容

 講師は田中典子先生(NPO法人東京ケアケットワークけあネット研修室)です。サ責が業務を行う上で必須となる知識を体系的に網羅した一冊、社福協発行の「サービス提供責任者の必須知識」をテキストとして使用しながらの講義です。

 講義内容は、「サ責の役割や業務内容」、「介護保険法などの法令や関連他職種との調整」、「アセスメントやモニタリングの方法」、「訪問介護計画の作成」、「サ責として必要とされる知識」についてなどです。

 また、研修用ワークシートとして、フェイスシート、アセスメントシート、訪問介護計画書、介護手順書、訪問記録、モニタリングシートなどの様式も示され、このうちフェイスシートを使ってグループによる演習も行われました。グループ演習では、サ責ならではの問題点や課題について意見交換が行われ、新任サ責としての苦労を参加者同士で共有できる場面も多く見受けられました。

 受講生からは、「自分の役割やすべきことが明確になった!」、「今までは書類の作成と業務だけに集中し、サ責としての業務内容が分からずに行っていたので、内容の確認が出来て良かった」、「ヘルパーや利用者との信頼関係の作り方、ケアマネとの連携の取り方など大変参考になりました」などの意見をいただきました。また、「中級レベルの研修があれば、また参加したい」といった声も聞かれました。

 本来、サ責には多くのスキルが求められるため、その教育には相当の時間を要すこととなります。しかし時間的制約などから、業務を進めつつ習得していかざるを得ない実態もあります。今日の研修は、サ責の役割を担う上で、実践的な要点を短時間で習得できる、更なるステップアップへの一助となったのではないでしょうか。

■スキルアップ講座の詳細・申込はこちら
http://www.helpa.jp/course/course_list/3

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