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研修セミナー 報告レポート

H26.8.25【仙台】訪問介護サービス提供責任者 研修セミナー

平成26年8月25日(月)、26日(火)の2日間にわたり、一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(社福協)の主催する「訪問介護サービス提供責任者研修セミナー」がハーネル仙台にて開催されました。

■セミナー1日目

初日の8月25日(月)は、事業者(経営者または管理者)とサービス提供責任者の双方を対象に、厚生労働省老健局振興課基準第一係長の渡辺正毅氏、松沼記代先生(高崎健康福祉大学健康福祉学部社会福祉学科教授)、堀口直孝先生((株)ふれんどりーホームサービス代表取締役社長/経営コンサルタント)の3名による講義が行われました。

渡辺正毅氏
渡辺正毅氏

松沼記代先生
松沼記代先生

堀口直孝先生
堀口直孝先生

最初のテーマは「介護保険制度の改正について」、講師は厚生労働省の渡辺正毅氏です。まずは、介護保険制度改正の主な内容について解説があり、中でも訪問介護事業者の関心度が高い『介護予防訪問介護の地域支援事業への移行に関して』を重点的に、また、対象となる利用者、提供されるサービスの5つの類型とサービスの利用手続の流れ、予防給付から地域支援事業への移行スケジュールなどについて解説がありました。そのほか、『介護報酬改定』にあたり、定期巡回・随時対応サービスや20分未満の身体介護といった、短時間訪問介護に関する説明もありました。

訪問介護サービス提供責任者研修セミナーの様子

お昼休み後に行われた2番目のテーマは、「気づきを高めるための人材育成 ~介護現場のコミュニケーションから~」、講師は高崎健康福祉大学教授の松沼記代先生です。ご利用者さんや他の職員との人間関係に問題を抱える介護スタッフへの指導として、そのスタッフ自身の「気づき」を高めることの重要性を提唱。「気づき」についての定義付けがなされた後、「気づき」を育成するための指導方法について提示がありました。OJT(施設・業務内研修)やOFFJT(施設・業務外研修)、スーパービジョンやティーチングとコーチングの使い分け、多様なコミュニケーション(言語的・準言語的・非言語的)などについて体系的に解説があったほか、「ジョハリの窓」や「アサーティブな自己表現」についてもお話しがありました。

訪問介護サービス提供責任者研修セミナーの様子

本日最後のテーマは「実地指導・監査の対応ポイントから学ぶ事業者に求められる法令遵守とは ~適切な事業運営を行うためのサ責業務・サ高住における留意点など~」、講師は㈱ふれんどりーホームサービス代表取締役の堀口直孝氏です。 まず、介護事業者の視点から、今回の『介護保険制度改正について』説明があり、事業運営への影響に関して先生の見解が示されました。その上で『法令遵守の管理体制について』、理解が必要とされる法令を分かりやすく解説。『実地指導と監査について』も、指導と監査の違い、指導時に開示を要求される項目や注意事項について、事例をもとに説明がありました。さらに、サ高住については、事業運営にあたって留意すべき点や、今後の事業見通しについても提示。盛りだくさんな内容に受講生の方々も多くの知識を身に付けることが出来ました。

堀口直孝先生セミナーの様子

■セミナー2日目

8月26日(火)のテーマは、「訪問介護計画の作成演習」、講師は秦康宏先生(大阪人間科学大学人間科学部社会福祉学科准教授)です。

秦康宏先生

訪問介護計画の意義を再確認後、訪問介護計画を作成する上で必要となるスキルについて解説がありました。情報の分類、記録する際に(文章を書く際)おさえるべきポイント、3つの領域と継続性を考慮したアセスメントなど、随所に短時間の演習を織り交ぜながら講義は進行。その後、高齢者の自宅での独居生活を収録したビデオを題材にしたアセスメント、さらに、そのアセスメントを基にしたロールプレイ(サービス担当者会議)も行われました。テンポのいい実践的な講義内容かつ、先生の明るい人柄も相まって、訪問介護計画の作成について楽しく学ぶことが出来ました。

訪問介護サービス提供責任者研修セミナーの様子

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