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座談会 報告レポート

H26.9.19 社福協創立50周年記念 座談会報告レポート③

■【第3部】 各グループの発表 『サ責業務の軽減と報酬面での評価を!』

各グループで話し合った内容を代表者がそれぞれに発表する場が設けられました。それを箇条書きに書き出したボードを見ながら田中先生がコメントをしたり、他グループがさらに意見を述べるなど、建設的な発表会となりました。また、参加者の気持ちは一つ。『サ責業務の軽減と社会的地位の確立、また、仕事に見合った報酬面での改善』です。各チームの論点は主にそこに絞られ、今後の課題を大いに分かち合った瞬間でもありました。

田中典子先生の講義の様子

田中典子先生の講義の様子

■【第4部】 蛭田俊明氏より 『訪問介護の現状と課題』についての見解

また、最後に、各発表や意見を聞いたうえで、厚生労働省老健局振興課担当官の蛭田氏からの現状報告と介護における国の今後の方向性についてのお話しがありました。

「2025年には、高齢者人口が約3500万人に達すると推定されるなかで、介護職員が100万人不足すると言われています。そのために国は人材確保対策の一つとして、処遇改善を行ってきました。ですが、今皆様のお話にあったように、今まで以上の改善が求められており、今後の大きな施策の一つとして考えていかなければいけません。今後の予算編成においても、報酬改定のための財源確保を出来る限りしていきたいです」

蛭田氏は上記のように語り、今の仕組みだけでは限界があることも示唆。小規模多機能、定期巡回、随時対応など、もっと多くの地域で実施される仕組み作りが必要と話しつつ、職員のスキルアップ研修などを制度化していくことも検討していると語りました。

参加者と蛭田氏との質問会の様子

最後に、参加者と蛭田氏との間で質問会があり、参加者が疑問に思っていることや、リアルな現場の声を公的機関に伝えるとても貴重な場となりました。参加者は皆、同じ悩みを共有し合うことで、「励まされた」「改めて頑張る力に」「サ責という仕事をもっとアピールしていきたい」など、それぞれの課題を見つけ、また明日への活力を抱いて座談会は幕を閉めました。

集合写真

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