ホームヘルパー2級は、講義58時間、演習42時間、実習30時間の合計130時間のカリキュラムを受講することによって資格取得が可能です。
財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(以下、社福協)でも、従来より厚生労働省が定めたこのカリキュラムに基づき、東京都知事が指定したホームヘルパー2級の養成研修に取り組んでいます。約1カ月の通信教育(レポートの添削方式)の後、社福協の研修会場で計8日間スクーリング(講義・演習)を受講し、最後に各介護施設・事務所等にて実習を行います。
今回は平成22年第1回目の研修において、平成22年6月29日から7月23日までの間、計8日間にわたって行われた演習のうち、5日目(7月13日)と6日目(7月15日)の「ホームヘルパー2級」のスクーリング模様をレポートします。
スクーリング5日目は「衣類着脱の介助」、「身体の清潔(細部の清潔・清拭)」などが行われました。
「衣類着脱の介助」は、まず片麻痺の利用者役と介助者役の2人1組に分かれます。ベッド上に寝たかたちでの演習となり、“健側から脱ぎ、患側から着る”といった技術的な指導から、“袖がすぼまっている服は着脱が難しい”などの実践的な指導を受けました。受講生がしきりにメモを執る様子が印象的です。
また「身体の清潔(細部の清潔・清拭)」では、手浴・足浴を実践しました。湯温を確認して指間・足裏などを丁寧に洗う、その後、すすいでマッサージをする、といった一連の手順をお互い確認しあいます。利用者の気持ちを理解する意味でも、介助者が体感してみることはとても大切です。

スクーリング6日目は「食事の介護」、「身体の清潔(洗髪)」。
「食事の介護」では、視覚障害者に対する介助とベッド上で片麻痺がある利用者に対する介助の演習を行いました。視覚障害者に対する食事介助は、介助者役がアイマスクをした視覚障害者役に対し、メニューの説明からクロックポジションを用いた食膳配置の説明などを行いました。いざ実際に食べ始めてみると、視覚障害者役の受講生が「おかずの大きさがわからない・・・」と箸で掴み損ねるなど、悪戦苦闘するシーンもちらほら。「障害者の気持ちが分かった」と言う声が多数あがり、障害者の苦労を一瞬でも理解した瞬間でもありました。ベッド上での食事介助では、側臥位を保つために掛布団で体を安定させたり、あるいは嚥下障害の利用者を想定してベッドに角度をつけるなどの工夫をしていました。
またトロミ食の試食や先生から障害者用の食事器具の紹介もあり、受講生にとって有意義な講義内容であったようです。
一方「身体の清潔(洗髪)」では、ベッドの下にビニールシートを敷く準備や洗髪用パッドの作り方といった環境整備についてまず学びます。その後、2人1組になり、ベッド上での洗髪を実践。ベッド上という慣れない環境での洗髪に戸惑う受講生もいましたが、先生指導のもと、徐々に手つきや要領にも慣れてきているようでした。

スクーリング中盤を迎えると、受講生のチームワークも良くなり、お互い打ち解けた雰囲気に。とはいえ、施設実習が迫っていることもあり、演習に取り組む目は真剣そのものです。また、演習の合間には講師の「介護現場での体験談」や、現場で実務経験がある受講生からの「実践的な質疑応答」もふんだんに盛り込まれたため、受講生から「大変参考になる」との声をたくさんいただきました。
社福協の「ホームヘルパー2級養成研修」は今後の高齢社会に貢献すべく、より優秀な人材を福祉の現場に送り出すことを目的として、年に3回開講しています。
開講期間は各回約3~4カ月で、すべてのカリキュラムを修了すると、「訪問介護員(ホームヘルパー)2級」の修了証明書が交付されます。
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