平成21年1月17日(土)と18日(日)の2日間、財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(以下略:社福協)主催の「ガイドヘルパー(視覚障害者)養成講座」が開催されました。この講座は、厚生労働省が定めたカリキュラムに基づき東京都知事が指定したもので、2日間の受講終了後は、「視覚障害者移動支援従業者養成研修課程」の修了者として修了証書が交付されます。東京都指定の講座ですが、全国どこでも通用する内容のため東京都以外からも多くの方が参加しました。

最初は「ガイドヘルパーの業務と制度」の講義。講師は青森中央短期大学の熊谷徹子教授です。ガイドヘルパーの制度の始まりから、現在の障害者自立支援法によるガイドヘルプサービスの位置づけまでの歴史的な経緯を丁寧に説明。さらにガイドヘルパーの具体的業務や心構えなど、重要な部分にはマーカーを引くといった短い時間の中でもポイントを押さえた講義でした。
その後は、介護福祉士の佐藤先生が中途失明者の山田毅さんとともに、実習まで行うことに。 山田さんは失明に至った経緯や現在の日常生活、失明者の心境などを語ってくださいました。午後は基本的な知識や技術の習得のため1人がガイドヘルパー役を、もう1人がアイマスクをつけて失明者役となる2人1組のペアで、室内の移動からドアの通行、階段の上り下りまでを実習。失明者をとりまく環境を疑似体験することで、どのような声かけやコミュニケーションが必要なのかを学びました。

▲駅ではエスカレーターを利用者した
乗降も行われた。
2日目は前日に続き、佐藤先生による実習。前日の復習やエレベーターの乗降、外出介助の基本を再確認しました。午後は屋外での演習。ルートは、研修室から徒歩で地下鉄「内幸町」駅に向かい、隣の「御成門」駅から折り返すというもの。出発当初は緊張気味だった受講者たちも、「教室での成果が出たのか、案外楽に移動できたように思う」と安堵の表情を浮かべていました。
この日、修了証書を手にした受講者たちに、先生は「これは運転免許と一緒で、これからが大事」と、学んだことの実践を強調。参加者からは「座学と違い、より実践的な内容で充実していた」「山田さんの実生活に基づいたお話、教えてもらったことは大変勉強になった」などの感想が寄せられました。
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