「看護師を目指す人々は、もともと仕事そのものに思い入れが強く、キャリアアップの意欲が強い人が多いのが特徴です」と話すのは、看護師を中心とした医療有資格者の紹介・派遣を手がけるメディカルアソシア(東京都千代田区、田中秀代社長)の上野剛嗣営業企画室室長だ。同社ではスタッフが登録時からマンツーマンでキャリア構築をフォローする「マイコーチ」制度を採用し、子育てや結婚などで一度職場を離れた「潜在看護師」の職場復帰に貢献している。
一九八五年の設立から二〇年以上にわたって医療・福祉系の人材紹介を手がけてきたが、二〇〇四年に看護師の紹介予定派遣が解禁され、派遣業務にも注力、登録者数を順調に伸ばし、現在は約三万人。うち六割以上が看護師だ。
ジェネリック医薬品や電子カルテの普及など、看護師に要求される資質は年々高度化しており、子育てなどで一度職を離れた看護師のなかにはいきなり第一線に復帰することにためらいもある。
そんな看護師の職場復帰の第一段階として利用されるのが派遣という働き方であるようだ。実際に一番の人気は、スポット勤務が可能な訪問入浴という。それを経て、ステップアップしていく人も少なくない。
なかには、最終的に五〇歳を超えてから有料老人ホームの施設長候補として転職を果たした例もあるという。このケースでは、当初提示された金額は本人の希望額をはるかに下回るものだった。しかし、同社はそれを年収ベースで八〇万円アップにも成功した。
「就業先と本人との面接だけでは伝わらないことが多い。私たちエージェントは事前にじっくりカウンセリングをしていますので、追加情報を施設側に伝えました。彼女の場合は、『災害時に利用者をどのように避難させるか』など、看護師ならではの観点で介護を考える人でした。年収アップには、資格や経験年数といった表に見えるスキル以外のものがかぎとなるケースも多い」(上野室長)(以下略) --- シルバー新報のサイトを確認する