老健での7年間
より良いケアを目指して、様々なプロジェクトを立ち上げました!
壁にかかった色別ファイルがインパクト大。会議のレジュメなどが入っている。
―色々なこと…とは例えばどんなことを?
様々なプロジェクトを立ち上げました。なかでもお風呂に関してはだいぶ大掛かりな内容に発展しましてね。最初はご利用者さんにゆとりある入浴を提供したい、ということから始まったのですが、やるからには本気で、と委員会の立ち上げメンバーを募集して…。だいぶ積極的に行動するなかで、反対意見も多々ありましたが、諦めずにアンケートを取ったり、会議の場で発表や意見交換をしているうちに、上司がきちんと一度話し合いの場を設けようと言ってくださったんです。最終的には、入浴の時間だけでなく、業務全体を見直すことになったのですが、あれこれ言い出す自分の言葉に、周囲が真剣に耳を傾けて意見してくださったのは有り難くもあり、貴重な体験でもありました。さらに運良く、お風呂の老朽化によるお風呂の全面改装化が重なり「僕にやらせてください!」と。どんなお風呂を設置したらいいかなど、自由に選ばせてもらったのも今ではいい思い出です(笑)。
ヘルパーさんが入れ替わり立ち代わり訪れてはサ責に相談する姿が見かけられる。
―それはだいぶ熱い話しですね。業務改善したことで大きな変化はありましたか?
今まで、遅出早出、皆同じ時間に出ていたのを全て勤務時間バラバラにして、一番人手が足りない時間帯にスタッフが集まるように調整しました。これにより、慌ただしい入浴の時間がだいぶ緩和されたとは思います。ただ、お風呂を全面改装したことで、介助方法が変わり、スタッフ全員が新しい介助方法を学ぶ必要が生じ、周囲にはだいぶ手間をとらせてしまったかもしれませんね(苦笑)。でもそんな風に、どんなスタッフもご利用者さんのことを考えて常に創意工夫してましたし、新しい提案も活発で意欲的な現場だったと思います。
予定変更の連絡を受け、すぐにボードに記入。周囲も確認がしやすい。
資料の整理整頓は徹底。チェック済みのボックスがずらり。
―なるほど。それは刺激的な7年間でしたね。そこから今のヘルパーステーションに?
いえ、少しの間ですが、入所介護の支援相談員をしていました。老健でケアマネの資格を取得した際に、介護という仕事にも、まだまだ自分の知らない世界があることを知り、外の世界を取りまとめるケアマネや相談員の仕事に興味が湧きました。思い切って転職してみたのですが、移った先の仕事がどうも肌に馴染まず辞めてしまい…。再度転職先を探していたところ、ここ『岡谷会ホームヘルプステーション』に採用いただきました。